「安全性やデザイン性を考えてボルトの頭部は露出させたくないが、相手材が薄くザグリ加工ができない。」 そんな問題を解決するために独自開発された低頭・極低頭シリーズをはじめ、頭部の薄い小ねじ、狭いところに収まるボルトやナット、ナットを必要としないタッピング機能も併せ持つビスなどがあります。機器の軽量化・コンパクト化に役立つため、電子機器・家具・福祉機器にも多く使われています。
ねじそのものの小型化に加え、スパナやドライバーの入らない所や狭い間隔でボルトを設置できる六角穴付き製品など、狭い作業スペースでも使える形状の製品も多数開発されています。

極低頭六角穴付きボルト

極低頭六角穴付きボルト

スペシャルローヘッドキャップ・六角穴付極低頭ボルトとも呼ばれます。安全性やデザイン性を考えてボルト頭部を露出させたくないが相手材が薄くザグリ加工ができない、そんな問題を解決するために開発されたボサードオリジナル商品です。
頭部が非常に薄いため出っ張りがほとんど気になりません。ザグリ加工の手間なく使用できる手軽さだけでなく、デザイン的要素も備えており外観を損ないません。もともと安全ボルトとして開発されたキャップボルトには頭部に角がありませんが、更に極低頭型は締結後に突出部がほぼ無くなり安全性が高まるので、車椅子や電動式介護ベッド等の福祉機器にも多く採用されています。頭部厚が薄い分、機器の小型化や軽量化に最適です。十分な厚みのある相手材に対しても最小の加工で済むため、工程削減にも有効です。
日本のお客様の声に対応して開発されたステンレス製は耐熱・耐食・耐薬品性も兼ね備えています。
チタン2種(純チタン)製はステンレスとほぼ同じ強度で約40%軽量、かつ耐食性に優れていますので、医療分野などでも用いられています。またロボットやドローンなどの分野においても活躍が期待されています。
通常のキャップボルトと比較して頭部が薄い分、強度は劣ります。また同径のキャップボルトと比較してリセスが小さくなっているため、過度なトルクをかけると舐める可能性がありますので締め付けトルクの管理にご注意ください。

ラミクス®・ラミメイト® 

頭部高さを66~75%低くし、重さを最大49%軽量化した十字穴付き薄頭ねじです。
精密0番十字穴付き頭部をもつラミクス®、JIS十字穴対応頭部のラミメイト®は、皿もみ加工やプレス加工不要による製造時間とコストの削減、製品の小型化、軽量化対応に貢献します。頭部外形が大きいため、最大締め付けトルクが向上し作業性アップ、ゆるみ止め効果も発揮します。また、様々な相手材に利用可能なため、ねじの共通化を図ることができ経済的です。パソコンや携帯電話、その他小型電子機器に最適です。
ラミクス®・ラミメイト®は日東精工の登録商標です。

ラミクス®小ねじ

ラミクス小ねじ

頭部の高さを極限まで薄く低くし、締付面が極力フラットになるようにした精密0番十字穴付き、ナット等のめねじを利用して締結する小ねじです。十字穴付き薄頭ねじ、超薄平頭小ねじとも呼びます。同径のなべ小ねじやマイクロねじと比較しても50~25%の薄さです。締結後もねじ頭部は殆んどフラットで出っ張らず、機器のコンパクト化や軽量化が図れ、引っ掛かりもなく安全です。同じ呼び径のなべ小ねじに比べ頭部径が大きく、広い座面は最大締め付けトルクを向上させ、ゆるみ止め効果を発揮し、被締結材の割れ・変形を抑制します。ザグリ加工は不要なので薄板にも使用でき、事前工程の簡略化によるコストダウンに有効です。頭を沈める為の追加加工は必要なく製造工程の簡略化によるコストダウンも期待できます。

ラミクス®タップタイト

ラミクスタップタイト

頭部の高さを極限まで低くし、締付面が極力平面になるようにした精密0番十字穴タップタイトです。通常の小ねじに比べほとんど出っ張りがありません。
相手材を塑性変形させ、めねじを形成しながらねじ込むのは通常のタッピングねじと同様ですが、タップタイトは胴部分が三角形状になっている為、1.通常のタッピングねじに比べてねじ込み抵抗が少ない、2.めねじ材が収縮する事によりゆるみにくい、といったメリットがあります。鉄板、樹脂部材どちらでも使用可能で、ねじの共通化を図ることができ経済的です。
PSタイプは2条ねじのため、薄い素材にもしっかり締結可能です。パソコンや携帯電話カメラなどの精密機械の小型、軽量化にも寄与します。

ラミメイト®小ねじ

ラミメイト小ねじ

頭の高さを極限まで低く薄くし、締付面が極力平面になるようにした小ねじ(ナットや相手材にタップしためねじを利用して締結するメートルねじ)です。JIS十字穴対応頭部で、十字穴付き薄頭ねじ、超薄平頭小ねじとも呼びます。
頭部が出っ張らず機器のコンパクト化や軽量化に有効で、引っ掛かりがないため安全性や意匠性を高めます。広い座面で最大締め付けトルクが向上、ゆるみ止め効果を発揮し、被締結材の割れ・変形を抑えます。ザグリ加工不要なので薄板にも対応。頭を沈める為の追加加工がいらず製造工程の簡略化も図れ、コストダウンにも効果的です。

ラミメイト®タップタイト

ラミメイトタップタイト

頭部の高さを極限まで低くし、締付面が極力平面になるようにしたタップタイト(ねじの胴部分が三角形(おにぎり形状)になったタッピングねじ)です。JIS十字穴対応です。なべ頭やバインド頭とは異なり、締付後の頭部の出っ張りが気になりません。また皿頭のように事前にザグリ加工する必要が無いので、工数削減にも有効です。
相手材を塑性変形させ、めねじを形成しながらねじ込むのは通常のタッピングねじと同様ですが、タップタイトは胴部分が三角形状になっている為、1.通常のタッピングねじに比べてねじ込み抵抗が少ない、2.めねじ材が収縮する事によりゆるみにくい、といったメリットがあります。
小ねじとピッチが同じで互換性があり、少し太くなっているSタイプは、抜き取った後に小ねじがねじ込めます。
Bタイプのタップタイトは薄板へのねじ込みや、プラスチックへのねじ込みに適しています。
Pタイプは可塑性樹脂専用で、非常にスピーディーに締結出来る粗いピッチの2条ねじです。ねじ山角度45°のメートルねじの60°より鋭いねじ山と首下の不完全ねじ部が可塑性樹脂のワレ・カケを防ぎ、焼付せず、繰り返し使用してもねじバカがありません。

A極低頭タッピング

A極低頭タッピング

薄鋼板等の下穴にセルフタッピングしてねじ込める「タッピンねじ」(タッピングねじ)です。六角穴付極低頭タッピングビスとも呼ばれ、頭部が薄い極低頭キャップなので座ぐりなしでも出っ張りが気になりません。
タッピンねじは「浸炭焼き入れ」という熱処理により表面硬度を上げ、下穴へねじ込まれる時に自らねじ山を相手材へ形成して締結します。そのためナットやめねじ立ては不要です。一方、締結の際にはねじ込み抵抗は大きくなるなり大きな締め付けトルクが必要になります。プラスドライバーでのねじ込みはカムアウトし易くリセスをなめる恐れがありますが、六角穴ですのでカムアウトせず、なめにくいのでより強いトルクでの締結が可能です。
タッピング1種(A形)はピッチが最も荒く先端部が45°に尖った先端を持ち1.2㎜以下の薄鋼板、木材・ハードボード、樹脂等に使用します。先端が太い2種(B0・B1型)はピッチが細かく5㎜以下の厚板に、3種(C0・C1型)も先端は太くピッチが最も細かくより厚板に対応します。

スモールナット

小型ナットより更に二面幅(対辺)を薄くしたナットです。省スペース化としてご使用になれます。
高さは3種ナットと同じ高さとなりますが、高さの低い薄型タイプもあります。
コンタルナット(ジャムナット、六角3種ナット)は、呼び径の約6割の高さのナットで両面が面取りされています。水道管材・ミシン・自転車・バルブねじに用いられています。

スモールナット

樹脂六角穴付き品

樹脂六角穴付き品

樹脂ねじは金属ねじに比べて、軽量・耐食性・絶縁性・断熱性・非磁性が特徴で、自動車や機械製造分野を始め、医療機器・半導体などにも多く使われています。
低頭六角穴付き樹脂ボルトは、従来の六角穴付き樹脂ボルトに比べて頭部の高さを30%低くすることに成功し、省スペース、さらなる軽量化に貢献します。
また六角ボルトに比べて狭い場所でも締め付け作業ができ、六角穴は十字穴に比べて舐めにくく、四角穴に比べてより強い力で締め付けることができます。
樹脂低頭六角穴付き製品は、PPS・PEEK・RENYといった素材がありますので、それぞれの特徴を考慮し、用途に合わせて選択可能です。