サプライチェーン全体で取り組むCO₂排出削減
地球環境を守るための環境問題は、地域を超え、地球レベルで相互に関連しています。事業活動に伴うCO₂排出量の削減は地球環境のサステナビリティという観点でとても大切であり、企業にとって避けることはできません。
2020年10月の菅義偉元首相の「2050年カーボンニュートラル宣言」以降、ますますその流れは加速度を増し強くなっています。世界でも同様で、2050年までのカーボンニュートラル達成にコミットする国は120以上に及びます(2020年時点)。
ところで皆さんは、産業部門でCO₂排出量のうち約90%を占める業界をご存知でしょうか。
【出典:環境省 グリーン・バリューチェーンプラットフォーム】https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg-mrv/emissions/
そう、ダントツで製造業なんです。
詳しく見ていきましょう。
CO₂排出量は3つのScopeから構成されています。
Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3:Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)
【出典:環境省 グリーン・バリューチェーンプラットフォーム】https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/supply_chain.html
CO₂排出の構成に目を向けると、Scope1やScope2などは自社のコントロールが及ぶ範囲です。ですから、比較的理解しやすく自社内での工夫もしやすいでしょう。しかし、従来は削減対象に含まれなかった調達品や流通(Scope3)に伴う排出にもスポットライトが当たっています。
つまり、自社の製造過程だけでなく、調達・流通に至るまで大きな改革が求められるという事実が存在します。環境に優しくないという市場ニーズと合致しない製品は、残念ながら淘汰されていくリスクを負います。
一方で、高い環境価値を備えた製品には新たな事業機会が生まれます。これからの製造業にとって、環境対応とコスト競争力を両立させたハイレベルなものづくりを目指すことが求められていると言えるでしょう。
下記の表をご覧ください。
【出典:環境省 グリーン・バリューチェーンプラットフォーム】https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/supply_chain.html
例えば、低コストであっても排出量の多い生産インフラを使った新興国からの原材料・部品の調達や長距離輸送を伴う資材調達は、Scope3の排出を大幅に増加させます。
このため、調達品の内製 / 外製 の再判断や低排出国への供給の振替え、短距離のソーシングなどの積極的な対応が求められます。調達品のCO₂排出量に課題がある際は、早々に代替供給先の探索が必要です。適切な粒度でサプライチェーンの調査を行った上で、打ち手を立案するのが望ましいと言えます。
変革を求められる企業
CDPサプライチェーンレポートによると、2019年の調査では73%のCDPサプライチェーンに参加している先進企業が「環境パフォーマンスが不十分なサプライヤーを除外する予定」と回答していることが、調達見直しに取り組むエビデンスになると思います。
CDP:英国の慈善団体が管理する非政府組織(NGO)であり、投資家、企業、国家、地域、都市が自らの環境影響を管理するためのグローバルな情報開示システムを運営しています
自社のオペレーション管理領域内だけでなく、サプライチェーンに目を向け改革する必要があります。サプライチェーンを通じて環境リスクの管理・削減に努める企業は、より競争力を維持し、サステナブルな成功を収めることでしょう。
では私たちボサードは、CO₂を削減するためお客様にどのように貢献できるでしょうか?
ボサードの提供するSFL(スマートファクトリーロジスティクス)のソリューションは、お客様のサプライチェーンの最適化による生産性の向上、そしてCO₂削減をお約束します。
ボサードのネットワークは10万点を超える膨大な種類の締結部品を扱っています。お客様は現在の分散した調達先をボサードに集約することが可能となります。それにより、収益性の向上・運用コストの削減・廃棄物の削減・顧客サービスの改善といった成果をもたらすことができます。
もちろん各方面に及ぶ、細かな改善活動などによる従来型の手法も当然有効です。しかし、その実行と評価には時間と費用がかかります。より費用対効果が高く、より迅速な戦略として私たちのサービスをご検討ください。
部品の調達という側面では、輸送の集約が可能となります。トラックの交通量の減少、排気ガスの低減、燃料の節約につながります。結果、年間24%のCO₂排出を回避することができた例もあります(詳しい事例のご紹介も可能です)。
自社でできる環境への取り組みとして在庫管理の適正化があります。需要が激しく変わる今、在庫管理を適正に行うことは困難です。人による管理では発注ミスが起こり、不要な在庫や過剰在庫が生まれます。それに伴って無駄なモノの移動が発生し、CO₂排出量に大きく影響します。
弊社の自動在庫管理システム「SmartBin Cloud」は最適な在庫管理を可能にします。SmartBin Cloudは重量で在庫を管理し、適正なタイミングで自動的に発注します。
必要な時に必要な量を。
さらに、ペーパーレスでの在庫管理を実現し、紙の削減にもつながります。ボサードは環境対応と同時に製造現場が持てるポテンシャルを最大限に発揮できるようサポートします。
一緒にサステナブルな社会を目指しませんか?
サプライチェーンと在庫管理の最適化によって、CO₂排出量削減活動の削減に加え、御社の生産性の向上をお約束します。
CO₂排出削減の取組みは、長期の気候変動リスクを抑え込むと共に、強力な成長戦略でもあり現代の経営に必要不可欠です。ご興味があれば是非ボサードへお問い合わせください。
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